薬の配達は無料か、有料か
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平日は門前の外来患者さんの処方箋と併せて高齢者施設に入所している患者さんの薬を作らないといけません。

外来患者さんが来る波が週によって違うのですが、

今日なんかは結構忙しい日でした。

その激務の中でとある患者さんから薬を届けてほしいと電話がありました。

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Contents

「ついで」「サービス」の危険性

その方はフェリーを使わないと行けない隣島の方で、今年の夏に同じような電話がかかってきました。

前回は近くのお宅に配達する予定があったので「ついで」ということで私の判断で薬を持っていきました。

これは「ついで」なんで、いわば「サービス」「無料」ですね。

で、今日です。

今日も隣島に行く用事があったのですが、「一応居宅取っていないし、島に行くわけだし一応お金をもらおう」という判断になりました。

私の薬局で個人宅に持っていくときは「居宅療養管理指導料」というものを取っている方のみ持っていくようにしています。

(他の薬局とかではサービスということで無料で持っていくような所もあるみたいですが。。)

なので、この人だけサービスで持っていくのは如何なものか、

また「あそこの薬局はサービスで薬を持ってきてくれる」というのを広めてしまったら大変。。

ということで「配達代をもらおう」という判断になりました。

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居宅療養管理指導料か、お車代か

患者さんからしたら、前回タダで持ってきてくれたんだから今回もタダじゃだめなんか?

って感じで結構食い下がってましたね。

同じ薬剤師なら「家から動けんなら居宅とればいいじゃん」って思いますよね?

この人が送ってきた処方箋は、居宅の指示書などを出してくれないクリニックだったので

お車代として頂こうということです。

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ついではNG

私は居宅を取っている患者さんに薬を持っていく「ついで」で持っていけばいいじゃん

と思っていましたけど、たしかにこれを習慣化というか、

毎回「ついで」でお願いすればいいじゃん

をされてしまうと、居宅も取っている薬局としてはどうなんだろうっと確かに思います。

今回はついでで持っていけばいいや、じゃなくて

その先に待ち受ける事態を想定できていなかったのは反省点だなと思いました。

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医療でお金をもらうことについて

今回のことで少し考えたのが、患者さんの利益薬局の利益のについてです。

患者さんとしては楽に薬を受け取る(持ってきてもらう)ことが出来るのが一番いいですよね。

でも、それを「サービス」「無料」でやってしまうと薬局の経営にも関わってくるので

サービスが過ぎると薬局が潰れて患者さんにとっても不利益につながりますよね。

今回の患者さんはお車代としてお金を頂くことに「渋々」了承を受けてくれましたが、

展開としては「あの薬局は近くに来る用事があるのに手数料を取って金儲けをしている!」

なんて事を言いふらされて風評被害を受ける、ってこともあったんじゃないかと考えてしまいました。

まあ、この展開は実際にこの後起こるかもしれませんが。。。

自分の中で医療を提供するという意識が強くて仕事が慈善事業に近い感覚になっていたんじゃあないかと思いました。

サラリーマンとして薬局に勤めてお金をもらっているんだからその考えは良くないですよね。

「サービス」をすることが悪い方向に向かう可能性を考えて、これからは仕事に励まないといけないと

身にしみて思った一日でした😅

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