【徹底解説!】FUJIREBIOの抗原検査キット「エスプライン®SARS-CoV-2」の使い方と抗原検査の原理!
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最近また新型コロナウイルスの感染者数が増えてきていますね。

私の地域でも順調に?増えてきており、高齢者施設のスタッフからも

抗原検査キットが欲しいという依頼を受けるようになりました。

検査キットの使用方法などは管理薬剤師が説明しに行ったのですが

いずれは私も説明する機会があると思うので勉強しない手はありません。

ということでFUJIREBIOさんの抗原検査キットの使用方法や

抗原検査キットの原理を分かりやすくまとめてみたいと思います。

新型コロナウイルス感染症の治療薬「ラゲブリオ」に関する記事はこちら

今回の記事はFUJIREBIOさんのHPにあるエスプライン®の使用方法添付文書

などを参考に作成しています。

nosh-ナッシュ

使い方〜陰性が出ても新型コロナウイルスへの感染を「否定」するものではない

まず添付文書や取扱説明書にも書いてあることですが、

「検査の結果が陰性であっても新型コロナウイルスへの感染を『否定』するものではない」

ということです。

自己判断で「陰性が出たから大丈夫!」と考えず、必ず医師に診断をしてもらいましょう!

という前置きをしておいて、検査キットの使用方法です。

一番見やすいのが公式ホームページなので改めて解説するほどではありません。

https://www.fujirebio.co.jp/general/el-sars-cov2.html
  1. 綿棒を鼻の穴から2cmのところまで入れ、5回転ほどさせて鼻粘液を取る。
  2. 取った綿棒の先を処理液が入っているチューブに入れ、処理液に浸し、綿球部を押さえながら10回転ほどさせる。
  3. 「滴下チップ」をチューブにつけて「5分間」静かにおいておく。
  4. 「検体滴下部」にさっきの粘液入り処理液を「2滴」入れる。チップの先端と10mmは離す
  5. 入れたら「すぐに」オレンジの凸部を押し込む。
  6. 30分経ったら判定。

という流れです。

一応ポイントみたいなのがあるので、そこを解説してみようと思います。

まず、手順4で「2滴入れる」というところです。

これは1滴でも3滴でもだめみたいです。

理由はキットに入る量が多くても少なくてもダメということみたいです。

ここはきっちり守らないといけません。

あと10mm離すというところです。

これも近すぎたりするのは良くないみたいです。

近すぎると滴の大きさが小さくなるので、ダメみたいです。

手順5の「すぐにオレンジの凸部を押し込む」というところも重要です。

Q&Aに書いてありましたが、目安は20秒程度みたいです。

この凸部に抗体や基質、展開液などが入っているので

なるべく早く押し込んで反応させるようにしないといけないですね。

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検査結果〜r部のラインが出ないと再検査が必要

30分後に検査結果を見るわけですが、結果は「判定部」に出ます。

FUJIREBIO 新型コロナウイルス感染症の抗原定性検査「エスプライン® SARS-CoV-2」を正しくお使いいただくために より

結果自体は「T部」にラインが出ていれば陽性、出ていなければ陰性ということになりますが、

最も重要なのは「r」に青いラインが出ているということです。

ここに青いラインが出ていないと「正しく検査が出来ていない」ということで

仮に「T」にラインが出ていても再検査してもらう必要があります。

次に検査キットがどの様になっているかを解説していきます。

nosh-ナッシュ

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検査キットの中身〜T部に抗SARS-CoV-2抗体、r部に抗ALP抗体が固定化

まず、検査キットの中には以下のものが入っています。

  1. 抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体(コロナウイルスとくっつくやつ
  2. アルカリホスファターゼ(ALP)標識 抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体(コロナウイルスとくっつくやつと光る物質が合体したもの
  3. 抗アルカリホスファターゼ(ALP)抗体(光る物質とくっつくやつ
  4. 基質(5-ブロモ-4-クロロ-3-インドリル-リン酸2ナトリウム塩)(光る物質が光るきっかけを作るやつ

まず①は新型コロナウイルスがくっつく抗体ですね。

②も新型コロナウイルスがくっつく抗体ですが、アルカリホスファターゼ(ALP)

という酵素も一緒にくっついていて、ALPは基質と反応すると色がつく仕組みになっています。

③はALPという酵素がくっつく抗体です。

エスプライン®SARS-CoV-2添付文書より

この図のr部には③の抗ALP抗体が固定化されていて、

T部には①の抗SARS-CoV-2抗体が固定化されています。

キットの右にある凸部の中には②のALP標識 抗SARS-CoV-2抗体と基質が入っています。

さっきの使用方法と照らし合わせると、

  • 検体滴下部に検体を入れて、すぐに凸部を押し込む
  • 凸部に入っている②と④が検体と一緒に判定部まで流れる
  • 凸部に入っている②と④がちゃんと流れれば、r部で②がくっつき基質と反応し青いラインが出る
  • r部にラインが出ていないということは凸部に入っている物がちゃんと流れ出ていない

ということになりますね。

測定原理は酵素免疫反応、ELISA法

ちなみに、この検査キットの測定原理は酵素免疫反応、ELISA法です。

株式会社東レリサーチセンターHP 酵素免疫測定法 より

ここでいう「第1抗体」というのが①の抗SARS-CoV-2抗体で、

抗原というのがウイルス本体ですね。

検出抗体というのはありませんが、「酵素標識2次抗体」というのが

②のALP標識 抗SARS-CoV-2抗体ですね。

T部ではこのような反応が起こっているはずです。

nosh-ナッシュ

最後に

ELISA法なんて学生時代に勉強したものの実務ではなかなか使わないんじゃないかと思います。

私は久々に思い出せてよかったなと思います。

ワクチンや抗体を研究開発している研究者の方々はとてつもないと尊敬しますね!

薬学部や農学部などの理系学部を出ていない人はなにこれ?って感じだし

別に知らなくてもいい知識だと思います。

最後まで読んでくれた人は是非飲み会の場などで知識を披露してみてください!

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