エピペンとアナフィラキシー
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ここ最近ちょこちょこエピペンの処方や問い合わせがありました。

エピペンはとても大切な薬ですけど調べてみると「へぇ〜」と思うこともありました。

この薬に関することは患者さんと接する全ての人が知っておいたほうが良いと思うので少しまとめていきたいと思います。

エピペンを処方された患者様とそのご家族のためのページ 

エピペンガイドブック

今回の記事は必要な所を自分なりにわかりやすくまとめたつもりですが

もしかしたら公式HPの方が見やすいかもしれないので、こちらも参考にしていただけると幸いです。

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Contents

エピペンとは

エピペンという名前は商品名で、薬自体の名前は「アドレナリン」という名前です。

アドレナリンというと、よくスポーツとかで「アドレナリンが出てめっちゃ飛んだ」

とか身体の中で勝手に出てとてつもない身体能力を発揮する

みたいな使い方をするんじゃあないでしょうか?

某Left4Dead2というゲームでもアドレナリンを使うと

足を引きずっていた人がめっちゃ走れるというような効果を発揮するアイテムになっています。

間違いでは無いんですけど、今回は薬剤師らしく

まずは医薬品としてのアドレナリンの使用目的、使用方法などをまとめていきたいと思います。

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使用目的

エピペンの使用目的は重篤なアレルギー症状(いわゆるアナフィラキシー)が出たときの治療薬です。

どういう人にこの薬が出るかというと、「過去にアナフィラキシーが出たことのある人」に出ます。

アナフィラキシーという名前は新型コロナウイルスワクチンを摂取するしないという話が出始めのとき

「アナフィラキシーが怖いからやめておいたほうが良い!」

という話もあったので聞いたことがある人は多いんじゃあないでしょうか?

このアナフィラキシーはとても危険な症状で、発症から心停止までが約30分くらいしかありません。

なので、この薬を持っている人がアナフィラキシーになった場合

近しい人ができなくっちゃあダメという話です。

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使用方法

使用方法については、患者本人は薬剤師からしっかり指導を受けていると思うので

薬剤師から指導を受けていない人向けの打ち方を説明していこうと思います。

実際の打ち方については先程のHPや患者さんガイドをみてもらったほうがわかりやすいと思います。

打つ場所

打つ場所:太もも前外側

写真では右太ももですが左でもOKです。

患者本人が打つときは写真のように打てばいいですが、本人以外が打つときはどうするでしょうか?

患者さん自身で打たない場合は、暴れて針が曲がったり注射部位が傷つくことがあるので

しっかり押さえつけておくことが必要です。

某ゲームのように振り下ろして足に刺すのはNGです😅

打つタイミング

  • 消化器症状:続く吐き気、続く腹部の痛み
  • 呼吸器症状:喉や胸が締め付けられる感じ、強い咳・犬のような咳、息苦しい、
  • やべえくらい息がしにくい
  • 全身症状:意識が朦朧、ぐったり、脈も取れない、「明らかに死にそう

そんな感じのときです。

実際のアナフィラキシー症状を見たこと無いのでなんとも言えませんが、

この症状は傍からみて「普通じゃあない」と思うような症状なんじゃあないかと思います。

ズボンの上からでOK

エピペンは緊急時に使う薬です。

なのでさっきのような、ぐったりして明らかに死にそうなのに

ベルトを緩めてズボンを脱がせて、はい打ちましょう。

なんて悠長なことはしません。

ズボンの上から注射を打ちます。

ズボンの上からと言っても薄手のズボンでしょ?

と思うかもしれませんが、厚手のジーンズでもOKです

なのでさっきの症状を見たら躊躇せずズボンの上から打つようにしましょう。

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アナフィラキシーを放置した事例

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201306/531097.html

これは小学校で食物アレルギーを持つ子供がアナフィラキシーを起こして

エピペンを持っていたが打たなかった結果亡くなってしまった事件です。

この事件では亡くなったお子さんが「打たないで」と言ったので担任教諭は打たなかったようですが、

普通じゃあない症状を見た瞬間に養護教諭

救急に連絡するという判断が必要だったんじゃあないかと思いました。

自分が担任教諭の立場でもすぐに注射を打つという判断は出来ない気がします。

ですから、すぐに救急に連絡して打つか打たないかの判断をしてもらうのが一番安心だと思います。

身近にエピペンを持っている人が居なくても世の中には持っている人が沢山います。

アナフィラキシー症状を見たときにすぐに誰かに相談するという選択

を出来れば良いんじゃあないかと思います!

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