
殆どの人が社会保険か国民健康保険に加入しているので病院に受診したり
薬局で薬をもらうときは0〜3割負担の値段で医療を受けることが出来ると思いますが、
稀に10割負担になる時があります。
今日は自費処方箋を持ってきた方がいたので少し調べてみました。
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2〜3割負担になる場合
これは所謂保険診療というやつです。
保険診療は、病気ごとに治療方法が法律で決められていて、診療報酬点数というのが決められています。
患者さんの治療費はこの診療報酬点数によって決定されます。
保険診療を行った治療費は保険証を見せることで3〜2割の負担でOKになります。
これは国民皆保険制度のおかげですね。
保険診療には色々な取り決めがあって、どんな診療や薬でも3〜2割になるとは限りません。
例えば、熱がない人に解熱剤が出されると適応外なのでという感じですかね?
最近で言えば、新型コロナワクチンを摂取した後の
発熱・疼痛予防で解熱鎮痛剤を処方することはできないというのがあります。
なぜ処方できないかというと、病名が付けられないからです。
処方箋を発行するときは医師が診察をして、病名が付けられ、
その病気に対して適応のある薬が処方されるという流れがあります。
普通解熱鎮痛剤の適応は「頭痛・歯痛・関節痛・発熱」とかで、「発熱予防」というのはありません。
なので病気の症状があるわけでもないのに解熱鎮痛剤を処方出来ないということになります。
10割負担になる場合
これは自由診療というものです。
さっき言った保険診療に当てはまらない診療ですね。
例えば、日本では認められていないアメリカでは標準治療法を行った場合とかですね。
あとはED治療とかですね。
保険診療は国が法律で決めた治療法しか認めていないので、
それ以外は全部自由診療ということになってしまいます。
自由診療については色々あるのでまた勉強していきたいと思います。
自費処方箋(10割負担の薬)
ED治療やAGA治療も自由診療なんですけど、その治療薬も10割負担になります。
なぜかというと、治療薬が薬価収載されていないからです。
薬局は患者さんから3〜2割分のお薬代しか頂かないので残りの7〜8割分は保険者に払ってよ!って申請します。
この申請が薬価収載されていない薬があると申請出来ないんですよ。
先日バイアグラの話をしましたが、バイアグラの処方箋が来ても患者さんは3割負担というわけにはいきません。
じゃあどいういう風に薬の値段をきめるのか?
これはメーカー希望処方価格というのがあるので、それに基づき薬局ごとに決めていくということになります。
例えばバイアグラ錠50mgの希望処方価格が1錠1,300円だから、
管理料や薬局の利益も加味して1錠1,800円で販売しようという風に決めることが出来るわけです。
で、今回自費処方箋を持ってきた患者さんですが、ED治療薬でもAGA治療薬でもなく、
定期薬を5日分という内容でした。
じゃあなんでいつも飲んでいる薬が自費処方箋になるんでしょうか?
[temp id=2]定期薬の自費処方箋
たまにこういう処方箋がくるのですが、大抵は薬が無くなったから出してほしいとかです。
今回の「無くなった」というのは、11月15日までの薬があるはずなのに紛失した、という場合などです。
本来持っていないとおかしい薬を「追加で」処方するときは自費処方箋として出されることが多いですね。
今回の患者さんは9月の中旬に処方箋を薬局に持ってきて、
「後から取りに行くわ」
と言って今日まで薬を取りに来なかった患者さんです笑
そりゃ薬ないでしょって感じですね笑
結局自費処方箋は処方取り消しになって、用意していた薬を無事渡して終わりということでした。
自費処方箋とか自由診療のことを深く調べることがなかったので、
この患者さんには感謝しなくちゃなと思いますけど、
処方箋を持ってきたならちゃんと薬をその日のうちに取りに来てほしいと思いますね!
また自由診療については勉強していきます〜
最後にED治療に関する記事もあるのでよければ見てみてください!