【乳幼児】熱性けいれんの対処と坐薬の順番【水溶性と脂溶性】
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妻と息子が退院して早1週間。

おむつ替え、沐浴、ミルクの作り方などなど初めてのことを覚えて

少しずつ育児というものに慣れ始めてきました。

先日他の店舗で「熱性けいれんを起こした赤ちゃんには使えない抗アレルギー薬」

という話を聞いて、そういえば乳幼児にはそういう病気もあったなと思い出しました。

Contents

熱性けいれんは小児特有のけいれん発作

小児科では一般的な風邪、アデノウイルス、インフルエンザなどに加えて

熱性けいれんの薬もよく出ます。

耳鼻科では鼻水の薬として抗アレルギー剤が良く出ますが、

痙攣に伴う疾患を持つと相性が良くない薬も出たりするので注意が必要になってきます。

熱性けいれんは、6カ月~5歳ころの子どもが急な発熱に伴って意識障害、けいれんを引き起こす病気です。通常38℃以上の発熱時で急激に体温が変化するときに起こり、半数近くが繰り返しますが、成長に伴い6歳前後でほとんど起こさなくなり経過は良好です。日本では小児のおよそ8%、西欧では3%くらいにみられます。一部3~5%がてんかんに移行するといわれます。

徳洲会グループ 熱性けいれんより

私は実際に見たことはありませんが、

実際に自分の子供が急に痙攣を起こすと結構ビビると思います。

医療の知識があってもビビると思いますので、世の保護者の方も同じ気持ちだと思います。

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熱性けいれんは抗けいれん薬を先に使い、30分以上空けて次のを使う。

自分の子供が急に痙攣を起こしたらびっくりすることでしょう。

  1. 痙攣を起こしたときの対処としては
  2. 体を横にする。
  3. 痙攣が始まった時間を確認する。
  4. 服を緩める。
  5. 痙攣の様子を観察する。

の5つです。

基本的に時間が経てば治まりますが、

  • 5〜10分経っても痙攣が治まらない。
  • 繰り返す。
  • 意識がない。

この様な場合は救急車を呼んで受診をする必要があります。

受診後は先生から次回以降に痙攣が出たときの薬が処方されます。

よく出るのは抗けいれん薬(商品名ダイアップ、成分名ジアゼパム)

解熱薬(商品名カロナール・アンヒバ・アルピニー、成分名アセトアミノフェン)があります。

薬局で薬をもらう時は

「抗けいれん薬を先に使ってくださいね〜」

「30分以上空けて解熱剤を使ってくださいね〜」

など、サラッと説明を受けると思います。

これにはちゃんとした理由があります。

ですが、まず保護者の人が覚えておくのは

  • 抗けいれん薬を先に使う
  • 30分以上空けて次の坐薬を使う

の2点を覚えておいたら良いと思います💡

イメージとしては、

  • 現状痙攣が起きているのだからその対処をまずしないといけない。→抗けいれん薬が必要。
  • その後痙攣が繰り返さないか確認するために30分様子を観察する。

と覚えるのが良いんじゃないかと思います。

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ダイアップ挿入後すぐに解熱剤入れると解熱剤の主成分が体に吸収されない

今回の熱性けいれんの治療だけでなく、2種類の坐薬を使う場合は順番に気をつける必要があります。

では何を基準に順番を気をつけたら良いんでしょうか?

  • 緊急性の有無
  • 主成分の作用
  • 基材の種類

この3つを考えて使う薬の順番を考えています。

このあたりは専門知識のない人は判断が難しいと思うので、

かかりつけ医・かかりつけ薬剤師に相談するのが一番確実だと思います💡

坐薬を使う順番・時間間隔は主成分と基材の水溶性脂溶性が原因

基材とは坐薬の外側、主成分を包んでいる部分のことです。

ろうそくで言えば主成分は火がつく紐。外側のろうが基材です。

薬の主成分には水溶性・脂溶性があり、

その薬を安定的にする基材にも水溶性・脂溶性があります。

同じ基材の薬同士を使う場合は5分ほど間隔を空けて使えば問題ありません。

基材が違う場合は30分程度間隔を空けないと使えません。

どういうことか下手ですが簡単に図を書いてみました。

要は水と油で、油は油に溶けやすく、水と油は混ざり合わないということです。

主成分が水溶性なら基材は脂溶性というように相反する組み合わせになっています。

基材が同じものなら相反する者同士なので問題ありませんが

異なる基材だと図のように最初に入れた脂溶性の基材に

次に入れた脂溶性の主成分が溶け込んで薬が体に吸収されません。

こういうことが起きてしまいます。

そんなことはわかったけど素人に基材が同じとか違うとかわかるわけ無いやろ!

って思いますよね。

よく出るのは抗けいれん薬のダイアップと吐き気止めのナウゼリンが同じ水溶性基材で、

ほかは脂溶性基材の薬です。

順番とか時間間隔は薬剤師に説明責任があるので、基本的にはしっかり説明してもらいましょう。

保護者が気にしないといけないのは

「坐薬を使うときには順番と時間を気にしないといけない」ということだけです。

それ以上のことは医師、薬剤師に相談して支持を仰ぎましょう💡

最後に

最近iPadを買いました。

何かを説明する時に図で説明すると結構分かりやすいんですよね。

なので初めてiPad描いてみたんですが、流石に下手すぎました。。

また勉強して分かりやすい図を描けるように精進します(^_^;)

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